恋口の切りかた

死んだのは渡世人。



またしても「虎鶫」の縄張りで、今度は銀治郎の子分が焼け死んだ──



関係が……あるのか?

最近城下で見つかっていた遊女の黒焦げ死体と。



そんなことを考えながら首を巡らせた俺は、
橋の上の人混みに金髪の操り屋の顔を見つけた。


「おい……」


声を上げる鬼之介を置いて、俺は太鼓橋の遊水に歩み寄る。



俺の姿を認めて、遊水は小さく頷いて、



青ざめた顔で騒ぐ群衆を見渡し、

「こいつは──さすがに俺でも操りきれねえな」

と、引きつった頬に諦観した薄笑いを作った。



「お前、これは──」

問いかけようとして、


俺は遊水のそばにいる義弟と、

遊水に抱きすくめられている少女に気がついた。


「る、留玖……?」