恋口の切りかた

キラッと、視界の隅で何かが光った気がして、


にわかに悲鳴が起きた。


冬馬が背後を振り返り、固まっている。

立ち去りかけた遊水が私の横で足を止めた。


二人の視線は同じ方向に向けられていて──



私も、そちらを向いて、





そして、





見た。







橋のたもとの道の真ん中で、
突然、赤と橙の炎が燃え上がる。



目を疑った。



通りの真ん中にいた一人の男が、
突如として背から火を吹き上げて燃え出したのである。