「姉上は、私と風佳殿との関係を……どう捉えておられるのでしょう?」
小間物屋や食べ物屋を一通りひやかして回り、
不意に
大通りで行き交う人の間を歩きながら冬馬がそんな質問をしてきて、
私は心臓が大きく音を立てるのを感じた。
「え……っと、どうって──……」
私が何と答えたものか窮していると、
冬馬は確かめるように頷いて、
「成る程──やはり、姉上は……私の出自については何も聞かされてはいないのですね」
そんなことを言った。
「え? 出自……って?」
「私は結城家の養子ですよ、姉上」
「え──っ?」
私がびっくりして見上げると、冬馬は微笑んだ。
冬馬の背はまた伸びていて、もう私は背伸びをしても追い越せない。
「幼い頃に引き取られたのです。
兄上や雪丸殿とは血の繋がりがありません」
冬馬は、柔らかな表情で「姉上と同じですね」と言った。
あんまり似ていない兄弟だと思っていたら──円士郎と冬馬が、実の兄弟ではなかったなんて……。
それから、冬馬は
「姉上は、兄上のことをどう思っていますか?」
そんな質問をして、
どきん、と──
さっきの何倍も大きな音で、私の胸が鳴った。
小間物屋や食べ物屋を一通りひやかして回り、
不意に
大通りで行き交う人の間を歩きながら冬馬がそんな質問をしてきて、
私は心臓が大きく音を立てるのを感じた。
「え……っと、どうって──……」
私が何と答えたものか窮していると、
冬馬は確かめるように頷いて、
「成る程──やはり、姉上は……私の出自については何も聞かされてはいないのですね」
そんなことを言った。
「え? 出自……って?」
「私は結城家の養子ですよ、姉上」
「え──っ?」
私がびっくりして見上げると、冬馬は微笑んだ。
冬馬の背はまた伸びていて、もう私は背伸びをしても追い越せない。
「幼い頃に引き取られたのです。
兄上や雪丸殿とは血の繋がりがありません」
冬馬は、柔らかな表情で「姉上と同じですね」と言った。
あんまり似ていない兄弟だと思っていたら──円士郎と冬馬が、実の兄弟ではなかったなんて……。
それから、冬馬は
「姉上は、兄上のことをどう思っていますか?」
そんな質問をして、
どきん、と──
さっきの何倍も大きな音で、私の胸が鳴った。



