何より、俺が迷うのは、
俺のほうが一方的に留玖に思いを寄せているだけで、
留玖のほうは俺をただ大切に思ってくれているだけというこの現状で、
風佳との婚姻を破棄してまで、この抜け道を使うべきかということだった。
どうしても、
こんなの、単なる俺一人のわがままじゃねえのかと思ってしまう。
更に、ここのところ俺は留玖に道場でも負け通しで、
こんな状態で彼女を守れるのかと、ハッキリ言って自信を失っていた。
この日も、ついに虹庵に勝った留玖に、
俺はまた負けて──
経験豊富な遊水に相談でもしようかと思ったが、
こういう時に限って奴は現れず、
ということは金魚の世話でもあるのか、あるいは「仕事」中なのか……
更にこういう時に限って、午後からは許嫁殿が来ることになっているし。
俺は、一人で町に逃亡を決め込んだ。
そうしたら、
風佳が来ているのに、珍しく留玖も屋敷を抜け出したのか町でバッタリ出くわして……
「もっと風佳を大事にしてあげてよ。
風佳と仲良くしなくちゃ駄目だよ」
留玖にそう言われた。
俺のほうが一方的に留玖に思いを寄せているだけで、
留玖のほうは俺をただ大切に思ってくれているだけというこの現状で、
風佳との婚姻を破棄してまで、この抜け道を使うべきかということだった。
どうしても、
こんなの、単なる俺一人のわがままじゃねえのかと思ってしまう。
更に、ここのところ俺は留玖に道場でも負け通しで、
こんな状態で彼女を守れるのかと、ハッキリ言って自信を失っていた。
この日も、ついに虹庵に勝った留玖に、
俺はまた負けて──
経験豊富な遊水に相談でもしようかと思ったが、
こういう時に限って奴は現れず、
ということは金魚の世話でもあるのか、あるいは「仕事」中なのか……
更にこういう時に限って、午後からは許嫁殿が来ることになっているし。
俺は、一人で町に逃亡を決め込んだ。
そうしたら、
風佳が来ているのに、珍しく留玖も屋敷を抜け出したのか町でバッタリ出くわして……
「もっと風佳を大事にしてあげてよ。
風佳と仲良くしなくちゃ駄目だよ」
留玖にそう言われた。



