卯月頭に父上が殿様の参勤交代について江戸に行く前に、 円士郎と風佳の結納の儀を済ませ、祝言を挙げる。 父上の口からそう聞かされた。 私は たった一人で雪の中に置き去りにされたような 凍えてしまいそうな そんな気分だった。