恋口の切りかた

「俺が道を誤った時は」


立ち止まって、宗助を見据える。


「都築に対してはできなかったその忠義の道とやらを示せ」


無表情な宗助は珍しく目を見開いて、
足を止め、俺を眺めた。



「都築を殺しておきながら道を踏み外した仇として、

俺を討って──


──だが、俺はてめえで選んだ主君だってことも忘れんな。


そんときは俺の後からてめえも死んで、都築に詫びろ」




俺はニヤリと笑った。



「それが、お前と主従関係を結ぶ主としての、俺の最初の命令だ」