恋口の切りかた

刹那、




視界に映り込んだのは、宗助の姿だった。




元忍者の中間男は、人差し指と中指の二本の指を立てて眉間の辺りに構え、俺のほうを見ていた。




俺と視線が合った瞬間、


宗助は


同様に二本の指を立てたもう片方の手を交差させ、
素早く真横に引くように動かす。



──何だ!?



思ったと同時、



俺はよろめきたたらを踏んだ。

足が──動く!?



足だけではない。

腕が、首が、体が──自由を取り戻し──



そして鎧が、


目の前に


いた──。