「せっかく師範代が戻って来たのに、出し惜しみしていいのか?
そんなひょろっこいチビスケが相手じゃあ、師範代まで回らないかもしれないぞ」
「お、おい、次は俺が戦うんだぞ? 余計なことを言うな」
鎧男の言葉に、慌てた様子を見せたのは例の主犯格っぽい大男だった。
あれ? てっきりこの人が最後かと思ったのに、違うんだ。
普通に考えたら、こういう勝負では一番強い人を最後に持ってくる気がするけれど……
では、このヘンな鎧武者が
道場破りたちの中では一番強いということなのだろうか。
仲間が腕を切り落とされて道場破りたちは皆青くなっていたが、
この鎧男だけは一人変わらず平然としている。
大男の髭面に向かって、鎧武者はガシャリと肩をすくめた。
「やれやれ、いいご身分だな。
人には師範代を押しつけて、自分はこんなチビのガキ相手とはね」
私はむかっとした。
むむー馬鹿にされた。
冬馬は少なくとも子供扱いなんてされていなかったのに……。
そりゃ確かに私は冬馬よりも背も低いし、幼く見えるのかもしれないけど──
「舐めてかかると痛い目を見るぞ」
唇を噛んでいる私の横で、虹庵が道場破りたちに言って、
私の頭をぽんぽんと軽く叩いた。
「この子はまだ若いが、今の鏡神流門下の中では既に一、二を争う腕前だ。
近いうちに私も追い抜かれるだろう」
そんなひょろっこいチビスケが相手じゃあ、師範代まで回らないかもしれないぞ」
「お、おい、次は俺が戦うんだぞ? 余計なことを言うな」
鎧男の言葉に、慌てた様子を見せたのは例の主犯格っぽい大男だった。
あれ? てっきりこの人が最後かと思ったのに、違うんだ。
普通に考えたら、こういう勝負では一番強い人を最後に持ってくる気がするけれど……
では、このヘンな鎧武者が
道場破りたちの中では一番強いということなのだろうか。
仲間が腕を切り落とされて道場破りたちは皆青くなっていたが、
この鎧男だけは一人変わらず平然としている。
大男の髭面に向かって、鎧武者はガシャリと肩をすくめた。
「やれやれ、いいご身分だな。
人には師範代を押しつけて、自分はこんなチビのガキ相手とはね」
私はむかっとした。
むむー馬鹿にされた。
冬馬は少なくとも子供扱いなんてされていなかったのに……。
そりゃ確かに私は冬馬よりも背も低いし、幼く見えるのかもしれないけど──
「舐めてかかると痛い目を見るぞ」
唇を噛んでいる私の横で、虹庵が道場破りたちに言って、
私の頭をぽんぽんと軽く叩いた。
「この子はまだ若いが、今の鏡神流門下の中では既に一、二を争う腕前だ。
近いうちに私も追い抜かれるだろう」



