恋口の切りかた

冬馬は、

冷え冷えとした氷のような
燃えさかる灼熱の炎のような

そんな声で、


「──思い知れ」

と言い、


斬りかかった。



冬馬にとっては初めての実戦のはずだ。


しかし、彼からは
人を斬ることを妨げる
迷いも恐れも感じられず

代わりに、
人を斬ることを助けると思われるものが──


──激しい「憎悪」の感情だけが


感じられた。