恋口の切りかた

「ほんと?」

トウ丸が大きな瞳を輝かせた。


「おう、任せろ。トウ、トウ、トウ……」

と言ったものの、

よくよく考えてみれば俺もそんなに漢字を知っているわけではなかった。

「うーん、トウ──」


マズイ、なんかメチャメチャ期待の目で見られてるぞ、俺。

こんなことなら、ワケのわからん漢詩の勉強とか、家で毎日もっと真面目にやっとけば良かった。


「勝利」とか「無敗」とか、

俺も好きな言葉なら難しくても書けるんだけどなァ……。




「トウ、えっと──そうだ刀!」


俺はひらめいた。