恋口の切りかた

俺の親にしてみればさぞかし頭痛の種だったに違いないのだが、

こんな不名誉な二つ名も、

当の悪ガキからしてみれば褒め称えられているようなもので……



俺は日々、

せっせと悪名を轟(とどろ)かすことにいそしんでいた。





だがまあ、どうやらいそしみすぎたらしい。