恋口の切りかた

噂をすればか、中間が遊水が来たと言ってきて──

また今夜も、誰かに辻斬りの果たし状が送られてきたという話をしに来たのだろう。


ついでに留玖に喋ったことについても問いつめてやろうと
俺は腰を浮かせて、

そしたら、

留玖が必死の様子で俺の袖を引っ張った。


「やだ! 駄目だよ! エン、行かないで──」


う……っ!?

可愛い声で行かないでと懇願されて、俺は動けなくなる。


「留玖……?」


どうしたんだ?
風邪で心細いのか?

それとも、遊水から辻斬りを追っていると聞かされて、その


俺の身を案じて……くれてるのか?


そんな都合の良いことを考えていた俺は、
留玖の次の言葉を聞いて再び理性が飛びそうになった。



「お願い、ここにいて……エンのことが心配なの」



──マジかよッ!?


こ──こいつ、
真顔でなんつう殺し文句を……!!



立ち上がってまですがりつかれて
かわいい大きな瞳で見つめられて

そんなこと言われたら──