恋口の切りかた

「え」

思わず呟きが漏れた。



留玖、まさか──お前、俺のことを……?



おいおいオイオイ勘違いするな俺、何を馬鹿なことを考えてるんだと否定しつつも、



そんなことを言われたら



──期待しちまうだろうが。



だって、アレだぜ?

こっちが大事な奴だ、って言ったら、

それに対して

自分もそうだ、一番大切な人だ、って返されたんだぞ?



混乱しながら振り返った俺を見つめて、留玖が

どこか必死な様子で

「私も、どんなことがあってもエンの味方だから。絶対にそばにいるから」

そんなことを言うのを聞いて、



俺の理性は完全に飛んだ。





こいつは、俺のことを
そんなに大切に考えてくれていたのか──

そう思ったら、


俺の顔を見上げる留玖が


かわいくて

愛しくて


俺は留玖の頬に手を伸ばしてそっと触れた。



「留玖……」



理性の吹っ飛んだ俺は、

そのまま、留玖に顔を寄せようとして──

たぶんこの時は
それを留玖が拒んだとしても止められないほど
我を失っていて──




だが、次の瞬間留玖の口から放たれた言葉は


一瞬にして俺の理性を引き戻した。