恋口の切りかた

「でも……」

「オレより強いくせにヘコヘコするのは、武士の誇りにかけて許さねえ!」


おれはポカンとなった。

……そういうものなのかな。


「今までどおり、普通に話せよ!」


武士ってよくわからない。

いいのかな? と思ったけど、相手がそうしろと言うなら、従ったほうが良さそうだ。


ここで断ったら目の前の狂犬みたいな少年に、それこそ斬り捨てられそう……

というか、かみつかれそうだった。


「うん、わかった」

「よし」


満足そうにうなずく少年を見て、ほっとした。