恋口の切りかた


【円】

俺の刀が都築を首から斜めに斬り裂き──

大きくのけぞり、
黒い水のような血飛沫を上げ、

月光の下、男の体が仰向けに倒れる。



それを見送り、

荒い息を吐きながら──

俺は両手に刃を握りしめたまま、


頭を下にして太鼓橋の上に転がった都築を見下ろした。



いつかの堀口のように、都築は大きく目を見開いている。


どろどろと傷口から──主に首筋から──溢れ出した黒い水が、

太鼓橋の上に細い流れを作り、下へと流れていく。



左内の死体とはちょうど逆方向に、もう一本の黒い川ができた。