恋口の切りかた

その音がした一瞬で──


木組みの橋の、わずかな板の繋ぎ目

そこを狙って



「動くな!」



一喝し、

手にした左内の刀を、私は『足下に向かって』突き立てた。



おそらくこれまでずっと、
私たちの足の下──橋の下に、潜んでいたのだろう。

二人の動きが止まったところを狙っていた、忍への牽制だった。