恋口の切りかた

だから、大声は上げなかった。

私は黙って、



緊張感と恐怖感を伴う極限の興奮を楽しむかのように刀を握る

円士郎の姿を見つめ続けた。



未だ頭は目まいのような熱を帯びていたけれど
いつの間にか、吐き気や頭痛は治まっていた。




太鼓橋の上は最悪の足場だが、まるで意に介していない動きで──


都築が大きく踏み込む。