恋口の切りかた

この人──強い。

総毛立つ。



相手は一度ここで刀を引いた。



私は半分の長さになった木刀を構え直そうとして、欄干に手をついた。


視界がぐらりぐらりと回っている。

まずい──こんなんじゃ立ち回りなんてとてもできそうにない……!


「何だ? こいつフラフラだぞ」

もう一人の男が私の背後に回り込みながら言った。


退路も断たれてしまって、逃げることもできなくなった。

私の頬を汗が滑り落ちる。