恋口の切りかた

相手は真剣。
自分は木刀。


まともに刃を合わせるのは危険だ。

木刀には鍔もないので、握った手が無防備になる。
鍔迫り合いもできない。


即座にそう判断して、
斬りつけてくる相手の刀の腹を、木刀で横に弾こうとして──



視界が揺れた。



体が思うように動かない……!?



それでも辛うじて、斬撃を受け止めようと

私は木刀を動かし──



相手の刀は、難なく木刀を斬り飛ばした。