恋口の切りかた

どういうこと? どういうこと──?

答えの出ない疑問に乱れた思考で、それでも私は無意識に木刀を構える。


「む──」

私の構えを見て、目の前の男が小さくうめいた。

「こやつ、できるぞ?」

男は、ちっと舌打ちした。

「厄介な──。
ちゃんと見張っておけと言ったのに──あいつは何をやっていたんだ?」

あいつ?
まだ、他にも誰かいるということだろうか。

なあに、と、
もう一人の男が、私と対峙している男に言った。
こちらも手に抜き身の刀をぶら下げているが、まだ構えは取っていない。

「見たところまだ子供だ。早く済ませるぞ」

「ああ、お前は後ろからやれ」


私の全身を冷たい戦慄が走って──


刀を構えた男が斬りかかってきた。