恋口の切りかた

驚きに見張ったように大きく開かれた左内の目を見て──


……?

私は首を傾げる。
少し、変な死体だった。



私は橋の向こう側に視線を向けて──



これを、円士郎が……

そう思った瞬間、


斬り殺された弟の姿が鮮明にちらついた。



胃の中身が逆流し、
私は堪らず橋の欄干に手をかけて、川に向かって嘔吐した。



「誰だ!?」

間近から鋭い声がかかる。



私は、そろそろと声のほうを振り返った。