恋口の切りかた

座り込みそうになるのを、辛うじて膝に力を入れて踏みとどまり

私は震える体を引きずって、その場を後にした。




嘘だ、嘘だ、嘘だ──


その後はどうやって屋敷に帰ったのか覚えていない。





嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ──

──嘘だって言ってよ、円士郎!





こんなの、




嘘だ──




部屋に戻って、布団の中に頭まで潜っても、

頭の中にはその言葉だけが無限に繰り返されて、私は朝まで眠れなかった。