恋口の切りかた

やがて大通りに出て、円士郎は立ち止まった。


私は緊張する。
ひょっとして私に気づいたのだろうか、とも思って──


しかし円士郎は道を見回して、どうやら誰かを待っているようだった。

すると脇道から、何者かが現れて円士郎に近づいた。
円士郎が片手を上げて何か話しかけている。



目を凝らして、月光に浮かび上がったその相手の顔を見て




私は驚いた。