恋口の切りかた





親父殿は大声を上げて泣く留玖の肩をしっかり抱いた。





そっか……。


これこそが、

あの日村を追われてから、
留玖がずっと、欲しかった言葉──

留玖に必要だった言葉だったのだ。



俺からの、友としての言葉だけでは足りなくて──



大人に拒絶された子供にとって、

自分を認めて、受け入れてくれる大人の言葉、

自分を許してくれる大人の言葉が



留玖が心の底で切望していたものだったのだろう。