恋口の切りかた

「留玖、ありがとうな。

お前の気持ち、確かに受け取ったよ」


そう言って、

優しい春の花の香りの中で、

円士郎は私を強く強く抱きしめてくれて、



「俺の正室の座を開けておくことが、

俺を思ってくれるお前の気持ちなら──」



何かを決意したように、円士郎の腕の力がぎゅっと強くなって

彼は、私の耳元で囁いた。