恋口の切りかた




「エン……」

うっすらと紅を差した唇が、震える声で俺の名を呼んだ。



淡い色の小袖に身を包んで、

結い上げた髪にキラキラ光る銀の桜を挿し、

透けるような白い頬を紅の炎に照らされて、



そこに立っていたのは、夢のように美しい女だった。