恋口の切りかた

今日で間違いないのに、

約束、忘れちゃったのかな……。



さらさらと流れていく川の水が照り返す陽の光が、ゆっくりと黄金色の輝きを帯びてきて、私は心細くなった。

桜の花びらが、私の嫌いな雪のように音もなく降り積もってゆくだけで、辺りには人の気配はない。



私はこんなにエンに会いたいのに、

私のこと、忘れちゃったのかな……。