恋口の切りかた

私は何にも言えなくなってしまって、
黙ってうつむいて、


そうしたら、りつ様は

「留玖殿のお気持ちは、ずっと前からわかっていんした」

そう言って、優しい微笑みを見せた。


「留玖殿は、円士郎様と幸せになれるとよいの」


りつ様はそんな言葉で私を送り出してくれて──



私は、

去年、円士郎に手を引かれて歩いた道を、一人で辿っていた。