恋口の切りかた

信じがたい運命が訪れた幼なじみを、彼の腕の中で私はぼう然と瞳に映していた。



いつの間にか雨は上がって、頭上には爽やかに澄んだ秋の空が広がっていた。





そうして、この日から間もなく、



私が出会い、

私を救ってくれて、

私が恋した、

私にとって大切な人は──



この国にとって、

大勢の人にとって、大切な人になった。