恋口の切りかた






遠い大晦日の晩に置き去りにしたまま、無くしてしまった欠片のようなものがようやく戻ってきた気がした。




ああ──



だから、私はこんな風になっちゃったんだなあ……。




冷たい雨粒に混じって、ほっぺたを温かい水が伝い落ちた。