恋口の切りかた

あの冷たい雪の晩、生まれて初めて生死の境で盗賊を六人斬り殺して──


恐ろしかった。


けれど、同時に


楽しかった。


極限状況を打破する快感。

追いつめられたぎりぎりの緊迫感の中で、
死に直面した局面を己の力で切り抜ける高揚感、生命の危険への恐怖から解放される快感を知ってしまった。

極限の困難を克服する楽しさを、そんな形で知ってしまった。



そして私は、




あの時から、命のやり取りというものを、漣太郎と重ねてきた「遊び」と同じ土俵で計るようになってしまったんだ──。