恋口の切りかた




にぎりしめた刀に視線を落とす。



父上。

虹庵先生。



ここでバラバラになってしまったら、もう二度と真っ直ぐ立つことはできない気がした。

そうしたらきっと、

この先に進むことも、
円士郎のもとへたどり着くこともできなくなる──。


そう思って、


私は崩れてゆく自分の中の何かを束ねて、必死に自分を保とうとした。