恋口の切りかた

「ガキ、てめえ自分が何やってんのかわかってるのか……!?」

俺の問いには、

「武器を使ってる。それだけだよ」

ニコニコと楽しそうな笑顔が返ってきた。


薄ら寒いものを感じた。


ただおもちゃで遊んでいるだけのような、無邪気で悪意のない表情だった。


誰かの笑顔に似ている──と、どうして思ってしまったのだろう。


「てめえ、何で闇鴉の一味なんかに……」

「オイラは孤児(みなしご)だったから。平八さんに拾ってもらったんだ」


孤児……。


「親に捨てられて、他に行く場所なんてなかったし──オイラが武器を作ると、褒めてくれるんだ」


ヤコ丸は嬉しそうに、手にした鉄砲を見つめた。


その姿は、どうしようもなくあいつと重なった。


「今日まで生きてこられたのは、平八さんたちのおかげさ」


そう語る子供を

俺はどんな顔をして見つめていたのか──


「おい、貴様の目的はこいつらの頭目なんだろうが。とっとと行け」

鬼之介は困ったようにため息を一つ吐いてから、

「このくそガキには、ボクがたっぷり灸をすえてやる……!」

と、言った。