「いいぜ。ちょうどこっちも右腕一本だ」
手にした小太刀を片手だけでかまえて、隼人がもともと細い狐目をさらに細めて笑った。
「片腕同士、仲良くしようぜ」
そう言い放つ隼人には、
軽薄な表情と口調の奥に、以前はなかった凄みのようなものが存在していた。
「よォし、オマエら! 手を出すなよ!」
禿頭の巨漢はその場の空気をびりびりと震わせるような大声で、手下の盗賊たちにどなって、
左腕一本で大太刀を構え、一気に隼人との間合いをつめた。
繰り出された凄まじいその一撃を、しかし隼人は軽々とした動きでかわして、
「円士郎様は構わずに夜叉之助のところへ行け!」
玄関の横に続く庭に面して開け放たれた障子戸から、屋敷の中へと飛び込みながら言ってきた。
なるほど、
相手の大振りな獲物を見て、小太刀の利点を最大に生かせる屋内に場所を移そうという腹らしい。
隼人を追う行逢神の平八が、完全に鬼之介には背を向けた形になって、
「おい、ボクもいることを忘れるな!」
鬼之介が弾をつめ替えた二連式六雷神機をかまえ──
次の瞬間、
その場に響いた、パン! という乾いた音は、鬼之介の鉄砲の音ではなかった。
手にした小太刀を片手だけでかまえて、隼人がもともと細い狐目をさらに細めて笑った。
「片腕同士、仲良くしようぜ」
そう言い放つ隼人には、
軽薄な表情と口調の奥に、以前はなかった凄みのようなものが存在していた。
「よォし、オマエら! 手を出すなよ!」
禿頭の巨漢はその場の空気をびりびりと震わせるような大声で、手下の盗賊たちにどなって、
左腕一本で大太刀を構え、一気に隼人との間合いをつめた。
繰り出された凄まじいその一撃を、しかし隼人は軽々とした動きでかわして、
「円士郎様は構わずに夜叉之助のところへ行け!」
玄関の横に続く庭に面して開け放たれた障子戸から、屋敷の中へと飛び込みながら言ってきた。
なるほど、
相手の大振りな獲物を見て、小太刀の利点を最大に生かせる屋内に場所を移そうという腹らしい。
隼人を追う行逢神の平八が、完全に鬼之介には背を向けた形になって、
「おい、ボクもいることを忘れるな!」
鬼之介が弾をつめ替えた二連式六雷神機をかまえ──
次の瞬間、
その場に響いた、パン! という乾いた音は、鬼之介の鉄砲の音ではなかった。



