「もしもご自身が砂倉家の当主の替え玉に選ばれていたらと、我らをお恨みか?」
相も変わらず、俺の心を見透かしたように青文が声をかけてきた。
その問いに、
「いいや」
俺は迷いなく首を横に振った。
「俺ではなく菊田の息子を殿様に選んだあんたらの選択に、俺も感謝してるよ」
おかげで俺は──あの日、あいつと出会えたのだから。
もしも替え玉に選ばれていたのが己であれば、彼女との出会いはなかった。
たとえ廻り廻ったその道の先に、こうして謀反の濡れ衣を着せられて死ぬ運命が待っていたとしても──
俺は……
「留玖と出会っていない人生は、考えられねえよ」
相も変わらず、俺の心を見透かしたように青文が声をかけてきた。
その問いに、
「いいや」
俺は迷いなく首を横に振った。
「俺ではなく菊田の息子を殿様に選んだあんたらの選択に、俺も感謝してるよ」
おかげで俺は──あの日、あいつと出会えたのだから。
もしも替え玉に選ばれていたのが己であれば、彼女との出会いはなかった。
たとえ廻り廻ったその道の先に、こうして謀反の濡れ衣を着せられて死ぬ運命が待っていたとしても──
俺は……
「留玖と出会っていない人生は、考えられねえよ」



