恋口の切りかた

「駄目だ! そんなの許せるワケがねえだろうが!」

俺は怒鳴った。

「だいたい、てめえまでそんな真似したら──結城家はどうなるんだ!?」

俺のこの言葉に、

「結城家には、側室の子とは言え、父上の血を引くれっきとした武家の御子息、雪丸殿がおります」

冬馬はそんな返答をして、


「私には、結城家を継ぐ資格などないのです!」


訳のわからないことを口走った。


「はァ!? 養子とは言え、お前こそ結城家のれっきとした──」

「違うのです!」


俺を遮って、冬馬は首を横に振り、


「そういう意味ではございません」


そう言って、

眉をひそめた俺に向かって衝撃的な告白をした。



「海野清十郎になりすまし、
あなたを陥れたあの男は、

血の繋がった私の実の兄なのです」



──と。