清十郎の口に上った名前を聞いた途端、一気に血の気が失せた。
「聞くところによると円士郎殿は、妹であるおつるぎ様と浅からぬご関係だったようですなァ」
清十郎はせせら笑う。
「おつるぎ様を殿の側室として召し上げられて、さぞ腹に据えかねておられたのではありませんかな?」
こ……この野郎──
「女を奪われて逆上し、主君に対し謀反を起こすとは──」
「もうよい! それ以上は申すな、海野!」
左馬允が声を上げて、
「やれやれ、果たしてそれでも武士なのか……」
嘲笑したまま清十郎が肩をすくめてそう言うのと、
「ふざけるなァッ──!!」
誇りを傷つけられ、
留玖への思いを貶められて、
ついにこらえきれず俺が清十郎につかみかかったのとは同時だった。
「聞くところによると円士郎殿は、妹であるおつるぎ様と浅からぬご関係だったようですなァ」
清十郎はせせら笑う。
「おつるぎ様を殿の側室として召し上げられて、さぞ腹に据えかねておられたのではありませんかな?」
こ……この野郎──
「女を奪われて逆上し、主君に対し謀反を起こすとは──」
「もうよい! それ以上は申すな、海野!」
左馬允が声を上げて、
「やれやれ、果たしてそれでも武士なのか……」
嘲笑したまま清十郎が肩をすくめてそう言うのと、
「ふざけるなァッ──!!」
誇りを傷つけられ、
留玖への思いを貶められて、
ついにこらえきれず俺が清十郎につかみかかったのとは同時だった。



