恋口の切りかた

カッと、頭に血が上った。


この野郎、ヌケヌケと──


「──はかったな!」


思わず俺は叫んで、清十郎に向かって片膝を立てて腰を浮かせて──


「お控えなされよ! 殿の御前であるぞ!」

「座れ! 円士郎!!」

藤岡と親父殿から鋭い声が飛ぶ。


ぐ……! と、低くうめいて、俺は歯噛みしながら座り直した。


ちくしょう!

やられた──!!