恋口の切りかた

午前中に顔を出した隼人と話していると、

突然、屋敷の表のほうが騒がしくなった。


何事だと思っていると、物々しい人数の役人が現れて──


あっけにとられる俺たちの前に、その中心から歩み出たのは神崎帯刀だった。


「結城円士郎殿!」


帯刀は朗々たる声を張り上げた。


「大目付の命だ。これより城までご同行願いたい」


「帯刀、これは何の真似だ?」


面食らいながら尋ねた俺に、


帯刀からは耳を疑うような内容が返ってきた。