恋口の切りかた

観察しながら、少し円士郎や清十郎がうらやましくなった。

私にも、男の人のような膂力と上背があれば──もっと攻撃の幅が広がるのになあ、と思う。


考えても仕方のないことだけれど。


清十郎の剣は、速くてとても正確だ。

そこは私と似ているけれど──私にはない腕力も彼にはあって、剛と柔をよく兼ね備えている。


でも……

ふうん?


打ち合う二人を眺めていて、私は次第に

もどかしいような──
もったいないような──

そんな奇妙なことに気がついた。





「それまで」

虹庵の声がして、二人の動きが止まった。

「この勝負は引き分けとする」

その言葉で、互いに汗だくの二人が剣を引いて、


私と清十郎の試合は少し休憩をはさんでから行うことになった。