「わ、私は……いつの頃よりか、円士郎様を……兄上ではなく、一人の殿方として、お慕いするようになりました……」
留玖は、今度は真っ赤になってそう言って、
「申し訳ありません! 申し訳ありません、母上!」
ぽろぽろと涙をこぼして畳の上に突っ伏した。
「いやしくも農民の出でありながら、私は拾っていただいた恩も忘れ、このように大それた思いを──」
留玖はそう言って、
それから顔を上げて俺を見て、震える声で続けた。
「それでも、円士郎様への思いを止めることができませんでした。
ああ、留玖は悪い子です……どうか、どうかお許しください」
「留玖……」
俺は、そんな風に俺への心を告白してくれた留玖をたまらなく愛おしく思って、その手を握って──
母上が俺たち二人を目を細めて見て、微笑んで、
「どうか私をずっと結城家に置いてください、母上。
留玖は一生、円士郎様の妹で構いません。
円士郎様のおそばにさえ置いていただけるならば、何も望みません」
続いて留玖の口から飛び出した言葉に、俺と母上はそろって固まった。
留玖は、今度は真っ赤になってそう言って、
「申し訳ありません! 申し訳ありません、母上!」
ぽろぽろと涙をこぼして畳の上に突っ伏した。
「いやしくも農民の出でありながら、私は拾っていただいた恩も忘れ、このように大それた思いを──」
留玖はそう言って、
それから顔を上げて俺を見て、震える声で続けた。
「それでも、円士郎様への思いを止めることができませんでした。
ああ、留玖は悪い子です……どうか、どうかお許しください」
「留玖……」
俺は、そんな風に俺への心を告白してくれた留玖をたまらなく愛おしく思って、その手を握って──
母上が俺たち二人を目を細めて見て、微笑んで、
「どうか私をずっと結城家に置いてください、母上。
留玖は一生、円士郎様の妹で構いません。
円士郎様のおそばにさえ置いていただけるならば、何も望みません」
続いて留玖の口から飛び出した言葉に、俺と母上はそろって固まった。



