恋口の切りかた

「家老として許可してやるよ。

盗賊改め方のあんたには、この場で賊の過去を持つ俺を斬り捨てる裁量権がある。
これはあんたの嫌う闇討ちにはならないぜ」


砕けた調子で言って、


「だが、ここで見逃すならば──貴殿も同罪だ。永遠に口をつぐめ」


厳しい口調で続けた。


「さて、どうする?」


座敷内の空気がぴんと張り詰め──