【剣】 どうしよう。 清十郎のこと、エンに言ったほうがいいのかなあ……。 私はそう思いつつも、ずっと黙ったままで 剣の稽古をしているだけ、剣の稽古をしているだけ…… 心の中でそう言い訳しながら、 門番の人を口止めして、夜中に屋敷を抜け出すことを繰り返して── 十月も終わりに近づいたこの日の晩、それを後悔した。