恋口の切りかた

「そんな……うそです……」



風佳が、蚊の鳴くような声を絞り出すのを聞いて





冗談だろ──





愕然とした。





まさか、風佳は何も知らずに──冬馬に恋心を──!?





「そんな……冬馬様が、わたくしの兄上だなんて……そんなの……」


風佳は、言葉をなくしている俺と留玖の顔を交互に見て、


「あんまりでございます──!」


その場に泣き崩れた。