部屋の空気が凍りついた。
「えっ──!?」
部屋の隅から留玖の声がして、
「な……何を馬鹿なことを……」
風佳が顔を上げて、まん丸に見開いた目で俺を見上げた。
「冬馬様は、この結城家のご次男ではありませんか……!」
「養子なんだよ、冬馬は」
「え……?」
「冬馬は、俺が子供の頃に大河家からこの結城家に来た養子なんだ」
風佳の顔が強ばった。
「う……うそです……」
「嘘じゃねえよ。お前の兄だろ?
子供の頃に兄貴と一緒に過ごした記憶、ねーのかよ?
だから冬馬に懐いて、いつも結城家に来るたびに一緒にいたんじゃねーのか?
俺はてっきり、お前らがいつも一緒にいるのはそういうことだと──」
風佳が真っ青な顔で震え始めた。
彼女は途方に暮れた顔で、助けを求めるように留玖のほうを見て、
「養子の話は、うそじゃないよ」
留玖もまた、どうしたらいいのかわからないという顔で答えた。
「と……冬馬から私も聞いてたよ。
自分も私と同じで結城家の養子だって。
でも、どこの家から来た子なのかは、聞いてなくて……そんな、まさか……」
留玖が、言葉を失ったように黙り込んで風佳を見つめた。
「えっ──!?」
部屋の隅から留玖の声がして、
「な……何を馬鹿なことを……」
風佳が顔を上げて、まん丸に見開いた目で俺を見上げた。
「冬馬様は、この結城家のご次男ではありませんか……!」
「養子なんだよ、冬馬は」
「え……?」
「冬馬は、俺が子供の頃に大河家からこの結城家に来た養子なんだ」
風佳の顔が強ばった。
「う……うそです……」
「嘘じゃねえよ。お前の兄だろ?
子供の頃に兄貴と一緒に過ごした記憶、ねーのかよ?
だから冬馬に懐いて、いつも結城家に来るたびに一緒にいたんじゃねーのか?
俺はてっきり、お前らがいつも一緒にいるのはそういうことだと──」
風佳が真っ青な顔で震え始めた。
彼女は途方に暮れた顔で、助けを求めるように留玖のほうを見て、
「養子の話は、うそじゃないよ」
留玖もまた、どうしたらいいのかわからないという顔で答えた。
「と……冬馬から私も聞いてたよ。
自分も私と同じで結城家の養子だって。
でも、どこの家から来た子なのかは、聞いてなくて……そんな、まさか……」
留玖が、言葉を失ったように黙り込んで風佳を見つめた。



