恋口の切りかた

自害だと!?



馬鹿な。



俺は笑って、





命が助かっても、剣が握れなければ……?





……どうだと考えかけたんだ?





ハッとなる。

あのとき、たとえ一瞬であっても、

「命が助かっても意味がない」

そんな考えが頭をよぎったんじゃねーのか?


馬鹿野郎!


不眠不休で倒れるまで俺のことを心配してくれた留玖を見つめて、胸の中で己を罵倒した。


彼女をこんなに心配させて、泣かせて──何をやってるんだよ、結城円士郎!


今、俺が一番に考えなくてはならないのは、留玖を安心させてやることだろうが。

なのに己のことばかりで、必死になって……


「留玖」

愛しい名を呼んで、震えながら部屋の隅で小さくなっている彼女に近づいた。