恋口の切りかた


 【円】

夢の中なのか、かすかな認識の端で


「死なないで……」


愛しい少女が囁いて、


柔らかなものが唇に触れ、何かが流れ込んでくる。



暗い水の底にいるように沈んだ眠りの淵を漂いながら、

何度もそんな感覚があって、















瞼の向こうに眩しい光を感じて、

目を開けた時──


俺は屋敷の自分の部屋に寝かされていた。