恋口の切りかた

どのくらいそうしていたのか──

不意に、

「留……玖……?」

円士郎の声がして、

見ると彼が身を起こそうとして、ぐらりと体が横に倒れた。

「エン……!?」

私は咄嗟に、円士郎の体を支えた。

「動いちゃ駄目! 寝てないと駄目だよ……!」

慌てて言って、

こぼれる涙を必死にこらえようとしながら、円士郎を再び寝かして、


それから急いで涙を拭って、笑顔を作った。

「待ってて、エン。今、母上や冬馬を呼んで来るからね」

円士郎に微笑んで立ち上がろうとしたら、円士郎が私の袖をつかんだ。

「……行くな……!」

円士郎はかすれた声で私にそう言って、

「で……でも、エン、みんな心配してる……」

私はどうしたらいいのかわからなくなった。

そうしたら、

「……ここにいろよ」

円士郎は私を見つめてそんなことを言ってきて、

「お前と二人でいたい……」

私は見つめられたままそんなことを言われて、


エン──


我慢できずに涙がこぼれた。


エンが好き──


「いる……! 私、ずっとここにいるよ……」



私やっぱりエンが、大好きだよ──