円士郎を担ぎ込んできたのは何故か与一で、
どういうわけか町娘姿の亜鳥に連れられた、風佳の姿も一緒にあって──
風佳は目を真っ赤にしてがたがた震えながら泣いていた。
与一は円士郎を引き渡すと、「話は青文様から聞きな」と言って帰ってしまい、
初めて私は与一も遊水の正体を知っていたということに気づいたのだけれど、
遅れて屋敷に現れた遊水の格好をした御家老様は、虹庵を連れていて──
「円士郎様が毒にやられました」
何があったのかと仰天する私や母上にそう告げた。
「どういうことです!?」
問いただす母上に、「遊水」は庭にかしこまって深々と頭を下げて、
「我々は偶然通りかかりました。
毒を盛ったのはそこにいらっしゃる──円士郎様の許嫁の風佳様です」
そう言って、亜鳥に肩を押さえられて庭に佇んでいた風佳を示した。
「風佳殿……!?」
母上が驚愕の声を上げて風佳を見て、
「申し訳ございません……! 申し訳ございません……!」
風佳がその場に泣き崩れた。
なんで……?
私はぼう然となった。
「嘘です──!」
震える声がして振り返ると、冬馬が青い顔をして風佳を見つめていた。
どういうわけか町娘姿の亜鳥に連れられた、風佳の姿も一緒にあって──
風佳は目を真っ赤にしてがたがた震えながら泣いていた。
与一は円士郎を引き渡すと、「話は青文様から聞きな」と言って帰ってしまい、
初めて私は与一も遊水の正体を知っていたということに気づいたのだけれど、
遅れて屋敷に現れた遊水の格好をした御家老様は、虹庵を連れていて──
「円士郎様が毒にやられました」
何があったのかと仰天する私や母上にそう告げた。
「どういうことです!?」
問いただす母上に、「遊水」は庭にかしこまって深々と頭を下げて、
「我々は偶然通りかかりました。
毒を盛ったのはそこにいらっしゃる──円士郎様の許嫁の風佳様です」
そう言って、亜鳥に肩を押さえられて庭に佇んでいた風佳を示した。
「風佳殿……!?」
母上が驚愕の声を上げて風佳を見て、
「申し訳ございません……! 申し訳ございません……!」
風佳がその場に泣き崩れた。
なんで……?
私はぼう然となった。
「嘘です──!」
震える声がして振り返ると、冬馬が青い顔をして風佳を見つめていた。



