【剣】 一人で部屋の中に残されて、 俺がお前に惚れてるからだよ。 俺が、この世で本気で惚れて──幸せにしたいと思ってる女はお前だけだ、留玖。 円士郎がくれた言葉を何度も何度も胸の中で繰り返して、 優しい秋の虫の声を聞きながら── 私は座り込んで泣いた。 嬉しくて、 嬉しくて、 一人で泣き続けた。